王子が思わず声をかけようとした、ちょうどその時、やぶをかきわけて、
ひとりのおばあさんがすがたを現しました。
なにかあやしい感じです。
王子が木のあいだに隠れて見ていると、おばあさんはさけび声をあげました。
「ラプンツェル、ラプンツェル、お前の金色の髪をおろしておくれ!」
その髪はおばあさんのところまで流れるように落ちていきました。
おばあさんはそれをつかんで塔によじのぼり、窓からなかにはいっていきました。
水彩風の渋い色合いがロマンチックでミステリアス。 ラプンツェルは美しくて優しい大好きなお姫様です。