けれども夜中の12時を知らせる鐘の音をきいたとき、もういかなければとさとりました。 お待ち下さい。愛しい人よ、どこにいかれるのですか。
王子は後ろからおいかけてきます。
シンデレラは名も告げず馬車にのって去っていきました。
のこされた王子は階段にひかるものを見つけました。
それは片方だけの小さなガラスの靴でした。 *夜空の星がやさしくまたたいて、まるでふたりの出逢いを祝福し見守っているような風景。
去っていくシンデレラは表情がみえません。王子への想いがおしはかられていっそう切ないです。