赤ずきんちゃん

-・おばあさんの秘密・-

お花をたくさん摘んできた赤ずきんは森の奥にあるおばあさんの家までたどりつきました。

木でできたドアをすうかいノックしました。トントントン。


するといつもよりひくいガラガラした声でおばあさんが返事をしてくれました。

「そこにいるのは誰だい?」

「おばあさん、お見舞いにきたの。赤ずきんよ。ケーキとぶどう酒をもってきたからあけてくださいな」

「おやまあ、赤ずきんかい。おまえが来るのを楽しみにしていたよ。さあお入り」


部屋に入って持ってきたお花やお菓子をわたそうとおばあさんの寝ているベッドに近づきました。

しかしその姿がいつもとどこか違う様子だったので赤ずきんは不思議に思ってたずねました。


「まあ、おばあさん、どうしてそんなにお耳が大きいの」

「それはね、かわいいおまえの声をよく聞くためさ」


「まあ、おばあさん、どうしてそんなにおめめが大きいの」

「それはね、かわいいおまえの姿がよおく見えるように」


「まあ、おばあさん、どうしてそんなに手も大きいの」

「それはね、かわいいおまえを抱きしめてあげたいから」


「まあ、おばあさん、どうしてそんなにお口が大きいの」

「それはね・・・・・・」

 

*やっぱり赤ずきんといえばこのシーン。

ベッドをのぞくとおばあさんの格好をしたおおかみが待っています。

パステル調の優しい色彩が素敵なカードです。

そばにはちいさな鋏と深紅の布をそえて飾りましょう。

back